花菖蒲(はなしょうぶ) 

花菖蒲
→ダウンロード:無料ぬりえ color|sphere

花菖蒲(はなしょうぶ)

「ほととぎす厭(いと)ふ時なし菖蒲草(あやめぐさ)
 縵(かつら)にせむ日こゆ鳴き渡れ」
 〜『万葉集』 作者不詳 〜

万葉の花「菖蒲草」は、サトイモ科の植物で花はほとんど目立たず、
あの美しい花を咲かせるアヤメ科「花菖蒲」とは別の種です。
芳香で薬効があり、端午の節句には、無病息災を願って
菖蒲湯に入る習慣がありますね。
端午の節句は、もとは中国の風習で、薬草を摘んで沐浴したり、
ショウブを浸した酒を飲んで厄払いとする行事だったとか。

「菖蒲」と書いて「あやめ」と読ませることもあり
しかもアヤメ科の植物の花がどれも似かよっているので
ややこしいです。

アヤメ
 生育場所:排水の良い草原。
 花   :花弁の弁元に網目状の模様。
 葉   :花ショウブに比べ細く葉の主脈はほとんど目立たない。
カキツバタ
 生育場所:湿原。
 花   :花弁の弁元に白い目型模様。
 葉   :花ショウブよりやや幅広で葉の主脈は目立たない
花ショウブ
 生育場所:湿原や水分の多い草原。
 花   :生花弁の元に黄色い目型模様。
 葉   :葉の主脈が葉の中央に表に一本、裏に二本、はっきり突出。
ショウブ  
 生育場所:湿地。
 花   :ほとんど目立たない。
 葉   :葉幅は花ショウブとほぼ同じ、主脈もはっきりしている。独特の芳香がある。


「いずれがあやめかきつばた」

花びらの基を見て
網目状の模様はアヤメ、
白のすじ(線)1本はカキツバタ
黄のすじ(線)1本は花菖蒲
と見分ければいいでしょうか。

ぬりえは花菖蒲ですが、
アヤメにもカキツバタにも塗り分けることができそうです(^^;


ANA HOTELS 〜行きたいところは、そばにある。〜
【花しょうぶ園 -兵庫県-】
○永沢寺花しょうぶ園
  兵庫県三田市永沢寺(電話 079-566-0935)
 33,000平方メートルの敷地に全国各地から選ばれた優良種、650種300万本に及ぶ花しょうぶが、6月上旬から7月上旬にかけて一斉に花開き、訪れた人々の目を奪います。

薔薇(ばら) 

薔薇
→ダウンロード:無料ぬりえ color|sphere

薔薇(ばら)

「道の辺(へ)の 荊(うまら)の末(うれ)に 這(は)ほ豆の
  からまる君を 別(はか)れか行かむ」 
 〜万葉集 丈部鳥(はせつかべのとり)〜
 ※うまら=野茨(のいばら)

万葉集で歌われた「うまら」は日本古来の「野茨(のいばら)」です。
別名「野薔薇(のばら)」。素朴な白い花を咲かせます。

一方、現在一般に「薔薇」といわれているのは多種多様の西洋バラで
万葉集の「野薔薇(のばら)」とは趣が異なります。
その華やかさから古代から繁栄と愛の象徴とされ
ギリシャの詩人アナクレオンも
「バラなる花は恋の花、バラなる花は愛の花、バラなる花は花の女王」
絶賛しました。

ゲーテの詩による声楽曲「Heidenröslein(野ばら)」の薔薇も
紅(くれない)色の薔薇ということですから、西洋バラですね。
「野ばら」は「野に咲く薔薇」という意味合いでしょうか。

「ばらという字はどうしても 覚えられない書くたびに
 字引をひく哀れなる 夜明に悲しき首を出す 窓の淋しき」
          〜西脇順三郎「旅人かへらず」より〜

たしかに、今、書けないクセに平気で「薔薇」と変換しています(^^;
パソコンに頼っているうちに
「読めるけど書けない」漢字は、「書けないけど漢字変換できる」漢字になり
書けないことすら認識しなくなってしまいました(苦笑)。

さて、いよいよ5月11日から大阪で世界バラ会議が開催されます。
世界バラ会議は、日本を含む世界37カ国からなる「世界バラ会連合(WFRS)」
が承認し開催する3年に一度の世界大会で、アジアでの開催は大阪が初めてです。
日本古来の「野茨(のいばら)」の文化は世界の人々に紹介され、
バラを通じて世界中の人が交流を深める場となることでしょう。


【世界バラ会議大阪大会2006】
〜World Rose Convention 2006 in OSAKA〜
○テーマ:Melody of Oriental Roses(東洋のバラの調べ)
○期 間:2006年5月11日(木)〜2006年5月17日(水)7日間
○会 場:花博記念公園鶴見緑地内・水の館ホール 他
       ばらフェスタ大阪(ローズショー)
     大阪国際交流センター 他
       各種会議、講演会など

紫陽花(あじさい) 

紫陽花
→ダウンロード:無料ぬりえ color|sphere

紫陽花(あじさい)

「あぢさゐの八重咲くごとく弥(や)つ代にを
  いませ我が背子見つつ偲はむ」
 〜万葉集 橘諸兄〜

古くは「あづさい」。「紫陽花」は唐の詩人の白楽天(白居易)が名づけた別の花のことで、平安時代の学者源順(みなもとのしたごう)が「あづさい」に「紫陽花」の漢字をあてはめた誤用が広まったとされています。

色がついているのは萼(がく)で、花はその中の小さな点のような部分です。
原産地は日本で、
萼(花のように見える部分)の少ないガクアジサイ、ヤマアジサイなどが欧州に渡り、
品種改良され逆輸入されたものが、球状の紫陽花(西洋紫陽花)です。

雨に似合う紫陽花、梅雨もまた楽し♪ですね。
さて、今年の梅雨はどんな梅雨でしょうか。


【絵になる風景 -京都-】
○三室戸寺(みむろとじ)
 京都府宇治市。西国33ヵ所第10番の観音霊場。
 「紫陽花の寺」「躑躅の寺」といわれているとおり
 初夏には約2万株の躑躅が、また梅雨の頃には約1万株の紫陽花が
 大庭園を埋め尽くします。
 また、桜、石楠花、蓮・・と樹々の緑に囲まれた境内は四季の花で彩られ、
 訪れる人があとをたちません。

桜(さくら) 

桜
→ダウンロード:無料ぬりえ color|sphere

桜(さくら)

「あしひきの山桜花(やまさくらばな)日並べて
  かく咲きたらばいと恋ひめやも」
 〜『万葉集』 山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)〜


【桜リンク】
○日本さくらの会
 http://www.sakuranokai.or.jp/index.html
 日本さくら名所100選を含む全国の代表的な「さくら名所」235箇所のほか
 全国各地の桜の名木・巨木109箇所が紹介されています。

椿(つばき) 

乙女椿
→ダウンロード:無料ぬりえ color|sphere

椿(つばき)

「巨勢(こせ)山のつらつら椿つらつらに
  見つつ思はな巨勢の春野を」
 〜『万葉集』 板門人足(さかとのひとたり)〜   

古くは神の依代(よりしろ)ともされ
春をつげる木として、椿の文字を与えられたとされています。
漢名は「山茶」で
中国で「椿」といえば別の木(センダン科のチャンチン)です。

「大椿なるものあり八千歳を春となし八千歳を秋となす」(『荘子』)から
「大椿(だいちん)の寿」「椿寿(ちんじゅ)」は、長寿を祝うことばです。

ぬり絵は乙女椿です。

【絵になる風景 -京都-】
○妙蓮寺(みょうれんじ)
 京都市上京区。
 徳川家康も絶賛したといわれる「妙蓮寺椿」が有名。
 「芙蓉の寺」としても有名で、晩夏から秋にかけては芙蓉
 晩秋から春にかけては御会式桜も美しい寺院です。
○地蔵院(椿寺)
 京都市上京区。
 別名「椿寺」。
 書院前の「五色八重散椿」は
 加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰り秀吉に献じたもので
 花が首から落ちる椿と異なり、散り椿は花弁がひらひらと散ることから
 特に武将に好まれたとされています。